福井の伝統から生まれる
きめ細やかな織物
越前織の歴史
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平成
61年高品質な「越前織」のブランドをめざす
昭和61年に組合名を丸岡ファインテックス協同組合と改称したのを機会に、旧態依然とした細巾織物のイメージを払拭し、コンピューターソフト開発に伴う美術工芸品をはじめ多様化する新商品を総称する統一ブランドを『越前織』とすることに決めた。
特に、活路開拓事業として積極的に実用化に向けて開発したコンピュータソフトによる紋紙作成で織り上げた『丸岡城』(8色)は、室内装飾用絵画で、従来の細巾マークの製品イメージを完全に打破した高級美術工芸の分野に進出した。
さらに東京・西武デパートで開催の福井県主催「越前・若狭の観光物産展」でも大好評を得た。 -
平成
紋紙リーダーの導入
平成に入り、受注の減少さらには多品種、小ロット、短サイクル、短納期が一層顕著になり大変厳しい企業経営を迫られるようになった。
こうした時代の変化に対応するためには工場環境の整備、生産工程の省力化等が必須の条件となり、組合では、写彫りの需要やフロッピー化普及に伴い紋紙リーダーの導入を実施した。紋紙リーダーは、従来の紋紙を機械にかけて、複製したり、開穴情報をフロッピーデータに書き換えるものだ。
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平成
6年ベストセラー書籍「日本一短い手紙」に越前織が採用
深刻な構造的不況を打開するために個々の企業では出来ない新技術、新製品の開発や新市場の開拓などを研究すべく事業委員会のもとに平成5年「振興開発グループ」を組織発足した。
平成6年「振興開発グループ」は、極めて精力的に活動し、丸岡町文化振興事業団が刊行のベストセラー書籍「日本一短い手紙」にグループが開発した越前織のブックカバーと「しおり」が採用され大きな成果を挙げた。
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平成
9年ポリエステル原着糸(FS糸)の開発
近年ポリエステル糸の需要が急伸し、アバレルメーカーや、織マーク商社等の要望に応えて組合では、平成8年からポリエステル原着糸の研究、開発に着手平成9年に商品化した。
光沢があって絹のような感触の極めて良質な糸の開発に成功し「ファインシルキー」と名付け37色の生産に入った。平成11年には、組合員、商業者双方からの要望によりFS糸を84色増色し、より充実しだ体制を整えた。 -
平成
10年新製品「おくりふみ」
平成10年度 振興開発グループでは新製品の「おくりふみ」を完成させ丸岡町、坂井町、春江町の方々に無料でご利用頂いていた。その後は有料化をめざして利用者の反応をみながら、葬儀社と検討を進めた。
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平成
18年越前織アイデアコンテストを開催
越前織アイデアコンテストを開催し、越前織の産地、丸岡から新たな商品開発におけるアイディアを広く募集した。
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「越前織」商標登録取得
「越前織」が、平成20年5月2日に商標登録を確定し、登録され、特許庁長官より商標登録証が到着した。
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平成
19年越前織アイデアコンテスト受賞者発表
越前織アイデア募集への応募総数158点から、2007年2月13日に最終選考を行い、審査では、新規性と新製品開発の可能性を検討した結果、優秀賞2点、佳作2点、審査員奨励賞2点、特別デザイン賞1点を選出した。
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平成
20年生分解性織ネーム「バイオマーク」の開発
土の中で分解されるポリエステル繊維を使った越前織製品「バイオマーク」を開発する。
「バイオマーク」
商標登録申請中。